保育園の教育方針とは何か
保育園は保護者に代わりお子さんと一緒に生活し、家庭と同じように愛情をもってお子さんの健やかな成長を担う場所と、私は考えています。
教育方針は各ご家庭にも保育園にもあり、お子さんがこういう風になってほしいと考え、そうなるように方針を打ち出すものです。
のびのびと自然親しみ自分で行動できる子になってほしい、小学校に上がるまでにある程度のことができるようになってほしい、園も保護者も色々なことを考えます。
自分が思う教育方針と、園が持っている教育方針に違いがあると、働くうえで苦痛を感じたり、何が違うと疑問を持ちながら勤務することになるのです。
今は園長という立場にあり、教育方針を掲げる立場となっていますが、保育士であることには変わりなく、経験の中ではその教育方針の違いに戸惑い、それによりストレスを感じたこともあります。
保育園の教育方針の違いとは
保育園ごとに教育方針があり、その教育方針は大きく三つに分けることができるのです。
一つは都市部に多い早期教育を施す保育園、もう一つがのびのび元気に子供らしく体を使い遊ぶことが主軸の保育園、最後に、個性ある子を育てる保育園となります。
私のいる保育園は自由に子供がのびのびと豊かな感性を伸ばしていける保育園という教育方針を持っていますが、もちろんこの方針に合わない保育士もいるのです。
(参考)
こうした保育園ごとに教育方針の違いがあるということを認識し面接に来てくれるとありがたいのですが、中にはどのような保育園なのか、リサーチしないで面接に来る保育士もいます。
最初にこういう保育を行っていますという説明をするのですが、早期教育流行っていないのですか?とか、課外保育はどのくらいのペースであるのでしょうか?等聞かれるのです。
早期教育はうちの保育所で行うつもりがないし、課外保育についても地域の方と交流できる機会があればどんどん行きますが、定期的に行うということもないので、しっかり伝えるようにしています。
そこで妥協して自分の持っている保育への理念と違うけど、就職先がないからまあいいか・・くらいで入ってしまうと、ストレスを感じたり、違和感があるままに保育することになり、結果、退職される方が多いです。
自分なりの教育方針を持つことは重要です
保育士として新人の頃に、教育方針を持てといわれてもピンと来ないかもしれないのですが、こういう保育ができればいいなと漠然とでいいので気持ちを持っていると、保育所を選ぶときの方向性が決まると思います。
子どもたちがのびのびと楽しめる保育所がいい、教育的な要素を強く持っている園がいい、またこういう特殊な教育に興味があるから個性ある教育を行うところがいい等でいいのです。
どういう保育士になりたいのかと考えるよりも、どういう園なら自分も生き生きと働けるのか?を考えるほうがストレスにならない働き方ができると思います。
保育園の教育方針と自分が思う保育園にギャップが少なくなるように園を選ぶことが重要なのです。