保育園に通う子供を持つ親御さんの中には、小学校への受験を考えている人も少なくありませんが、今回は日本における小学校受験の中でも、名門中の名門と謳われる「慶応義塾幼稚舎」を紹介します。
◇慶應義塾幼稚舎の教育理念とは
慶応義塾幼稚舎は、慶応義塾を建学した福沢諭吉の教育理念「独立自尊」を重視する教育をし、独立の関係性とともに他人への思いやりを大事にすることにも力を入れています。
文化伝統を受け継ぎつつ時代にあった教育を取り入れており、時代に合わないものは変え、新しくいいものを取り入れます。また、体力の育成健康増進も教育の基本に入れています。
6歳~12歳までの6年間で担任がかわることがなく、一貫した指導をします。生徒ひとりひとりの成長に気配りをしながら教育をします。一貫した指導をするため、クラス替えは基本的になく、学習編成を柔軟に変え学力が偏らないように配慮しています。また生徒個人の能力を伸ばすために、音楽・絵画・造形・体育・習字・英語は専科制を採用しています。
国際交流プログラムにも力を入れており、イギリス、アメリカ、ハワイのスクールとの交流も盛んに行っています。学校行事も盛んで、アメリカで現地の子供たちと行うキャンプやイギリス研究プログラム、ラグビー、野球、剣道、演劇などの各種スポーツクラブ活動も積極的にしています。
セキュリティーもしっかり整っており、警備員の常駐、防犯カメラ設置、入校証、在校時の施錠をしています。緊急時に備えてシステムも完備しており、一斉配信システムにより安全を保っています。
◇在学生は「内部生」とも呼ばれる
また、慶應義塾幼稚舎から慶應義塾大学までストレートで進学していく子供は「内部生」と呼ばれます。内部生は大企業の社長や政治家一族、有名人などの子供が多く、非常に裕福な家庭ばかりです。幼稚園の頃からそのような同級生に囲まれて過ごすため、将来のコネクション作りも期待できます。
内部生は豪華なマンションに1人暮らししていることも珍しくありませんが、意外とお小遣いは制限されていることがあります。お金にケチだから外部性だと思っていたら、家が豪華だった、ということもありえるのです。外部の学校から慶應義塾大学に進学する学生は「外部生」と呼ばれます。こちらもお金持ちが多いですが、中には奨学金を借りて勉強しているような学生もいます。
ただし、外部生の方が内部生より成績がいい場合が多く、卒業後に出世するケースも珍しくありません。そのような学生は、内部生と異なり4~6万円代の学生マンションに住み、つつましやかに暮らしているので、見分けがつきやすいかもしれません。
慶應義塾大学生のための学生マンション|学生マンションドットコム
◇お受験を控えている子供や親との付き合い方
最後に、将来のことを考え、子供の頃から受験を考えている方も少なくないでしょう。
中には「子供の将来は、大きくなってから決めさせればいい」という意見もありますが、学力や進学先によって選べる職業の数は変わってきます。のびのび育てることも大切ですが、勉強の習慣は小さい頃からの積み重ねです。子供が高校生くらいになった時に、医師や弁護士になりたいと思っても、努力の仕方が分からず苦労するかもしれません。
先に挙げた慶應義塾幼稚舎のように、大学まで一貫教育をしている学校もありますが、基本的に保育園は、親が安心して働けるように預ける場所で、学力よりも生活力を身につけることを重視した施設となっています。そのため、子供の頃からしっかり勉強をする習慣を身に着けさせたいなら、保育園よりも幼稚園を選ぶといいでしょう。